ワークライフバランスを保てるという理由から、透析室看護師に関心を持つ人が増えているようです。外来の透析室は日勤中心となりますし、ルーチンワークが主な業務となるため魅力的に感じる人も多いようです。
透析室看護師に転職したいと考えたとき、特別なスキルが必要ではないか?と考える人もいるでしょう。透析看護師は未経験でも就職は可能です。一般的に「看護師としての実務経験が3年以上」というように、看護師としての基礎的なスキルが身についていれば良いといわれています。ハードルは高いものではなく、とりわけ一般内科や代謝内科で働いた経験を持つ看護師だとポイントが高いでしょう。糖尿病の合併症や腎臓病の臨床例を持つ看護師が欲しいというクリニックも少なくありません。
また、できれば穿刺のスキルは磨いておくと良いでしょう。患者さんに対して透析のたびに穿刺を行います。患者さんにとってストレスに繋がる時間でもあるため、穿刺に対する苦手意識を払拭しておくことをおすすめします。事前に人工透析に特化した穿刺の知識をおさらいすることも良いでしょう。
さらに将来的なスキルとして、慢性腎臓病療養指導看護師(旧 透析療法指導看護師)や透析技術認定士の資格取得を目指すこともおすすめです。この他にも、透析看護や腎不全の分野での認定看護師を取得することも一案です。こちらは実務経験などが必要となりますが、転職をしてからも透析室看護師のスペシャリストとしてキャリア構築が可能です。